一般財団法人環境イノベーション情報機構
宮城県県南衛生工業肥料工場と埼玉県大場産興入間工場製造の下水汚泥肥料で有害成分が許容基準超過
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.08.18 【情報源】農林水産省/2003.08.15 発表
農林水産省関連の独立行政法人肥飼料検査所は平成15年8月15日、宮城県の(株)県南衛生工業肥料工場と埼玉県の(有)大場産興入間工場への立入検査時に持ち帰った下水汚泥肥料を検査した結果、許容基準を超える有害成分が検出されたと発表した。宮城県(株)県南衛生工業肥料工場が製造している汚泥発酵肥料「ハザカコンポスト」からは許容基準5ppmを超えるカドミウム9ppm、および許容基準100ppmを超える鉛560ppmが検出されたほか、埼玉県(有)大場産興入間工場が製造している汚泥発酵肥料「晃陽」からは許容基準は300ppmを超えるニッケル600ppmが検出された。
なお許容基準超過が判明したことにより、農林水産省はこの2つの工場に対し、(1)「汚泥炭化肥料」の出荷停止、(2)出荷した製品の回収、(3)販売先の農家への許容基準超過の連絡、(4)農家に対する相談窓口の設置、(5)肥料取締法に基づく報告−−を要請。肥料取締法に基づく報告の結果により、必要な措置を検討する方針。【農林水産省】