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環境ニュース[国内]

「野生動物の肉、生では食べないで」 E型肝炎感染発覚で厚労省が自治体に通知

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.08.04 【情報源】厚生労働省/2003.08.01 発表

 野生シカの生肉を食べたことが原因で兵庫県内の4人がE型肝炎ウイルスに感染した事例が英医学誌”THE LANCET”に掲載されたことを受け、厚生労働省は平成15年8月1日付けで、都道府県・政令市・特別区に対し、「E型肝炎感染防止のために野生動物の肉の生食は避けることが望ましい」と注意を促す通知を行った。
 兵庫県の事例では特定のシカ肉を生で食べた4名が6〜7週間後に同時にE型肝炎を発症。検査の結果、患者から検出されたE型肝炎ウイルスと保存されていたシカ肉中のウイルスのDNA配列が一致していることが確認されたという。
 なお厚生労働省は、「食べた肉が残っておらず野生動物の生食が原因であると特定されていない」としながらも、このほかにも15年3月に、野生イノシシの肝臓を生で食べた2名がE型肝炎患者を発症し、うち1名が劇症肝炎で死亡した例があったと説明している。
 E型肝炎はまだワクチンが開発されておらず、現在のところ治療方法は急性期の対症療法しかない。劇症化した場合には血漿交換、人工肝補助療法、肝移植などの特殊治療が必要となる。【厚生労働省】

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