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環境ニュース[国内]

太田農水副大臣、WTO水産交渉やIWC対応についてモロッコ・英国の高官らと会談

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.07.09 【情報源】水産庁/2003.07.07 発表

 太田農林水産副大臣は2003年6月29日から7月4日にかけ、モロッコと英国に海外出張し、両国の水産担当高官らとWTO水産交渉や国際捕鯨委員会(IWC)の動向などについて意見交換を行った。
 このうちモロッコではラフェス漁業大臣、ルシェヘブ新駐日大使、ブフーラル外務次官らと会談。
 日本側からWTOで議論されている水産物関税の撤廃は、世界の水産資源の持続的利用の観点からも反対すべきであるとの申し入れを行った。また、IWCでモロッコが日本の考えを支持したことについて謝意を表明し、日本とモロッコが大西洋まぐろ類保存委員会(ICCAT)でも友好的な関係を継続させることを確認した。
 なおこれに対しモロッコ側は水産物の関税撤廃は特恵効果の点でモロッコの利益に反しており、モロッコとしても引き続き反対すると回答した。
 一方英国ではブラッドショー環境・食料・農村地域省政務次官、ウェントワース水産局長と会談を行い、やはりWTO水産交渉で関税撤廃に反対するとの日本の立場を説明したところ、英国側からは、資源の持続的利用を重視する日本の主張の背景は理解でき、また急激な関税撤廃による影響については「注意深い検討が必要と考えている」との発言があった。
 日本側はさらに、英国が第55回IWCで保護委員会の設立や南氷洋調査捕鯨鯨中止に賛成票を投じたことに対し、「鯨資源の持続的利用を否定する行動」として懸念を表明した。これに対し英国側は、捕鯨問題での日英両国の立場の違いが両国がIWCで議論を建設的に続けることの妨げにならないことを望むこと、環境、持続可能性、貿易問題などより広い観点から議論を行いたいことを日本側に伝えた。【農林水産省】

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