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環境ニュース[国内]

第55回IWC、日本の調査捕鯨の中止を求める決議案が採択

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.07.02 【情報源】外務省/2003.07.01 発表

 2003年6月16日から6月19日まで、ドイツのベルリンで第55回国際捕鯨委員会(IWC)総会が開催され、総会の開催初日の6月16日には今回のIWCの最大の焦点となった「保護委員会」の設立をうたった「ベルリン・イニシアティブ」が25対20で採択された。
 保護委員会は鯨の保護強化を目的とした組織で、この委員会が設立されると、IWCは捕鯨についての調整機関という役割以外に、鯨の保護のための調査機関としての性格を強めることになる。
 このため日本は「保護委員会は鯨を保護しながら持続的に利用するというIWCの趣旨に反した組織」との見解を発表。アイスランド、ノルウェー、ドミニカなどと保護委員会の会合への出席や財政協力についての立場留保を表明するとともに、17か国による「ベルリン・イニシアティブ」への反対共同声明に参加。IWC側に同イニシアティブの撤回を求めた。
 今回の会合ではこのほか、南氷洋での日本の調査捕鯨の中止を求める決議案も賛成24、反対20、棄権1で可決されており、日本にとっては風当たりが強い会議となった。ただしこの決議案について法的拘束力はなく日本政府は調査捕鯨を継続する方針。【外務省】

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