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環境ニュース[国内]

JECFAがメチル水銀とカドミウムのリスク評価公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.06.30 【情報源】農林水産省/2003.06.27 発表

 2003年6月10日から19日にかけてイタリアのローマで開催されたJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会合)で、食品の汚染物質の基準値検討のためのメチル水銀カドミウムに関するリスク評価が行われ、JECFA事務局であるFAOホームページにも内容が掲載された。
 メチル水銀については胎児への影響を考慮して暫定的耐容週間摂取量(PTWI:生涯にわたり継続的に摂食したとしても健康に影響を及ぼすおそれがないと判断される1週間あたりの摂取量)が3.3μg/kgから1.6μg/kgに引き下げられたが、カドミウムについては、新たに入手したデータからは現在の暫定的耐容週間摂取量7μg/kgを修正すべき根拠は見当たらないとのリスク評価がされ、今後会コーデックス委員会(FAO/WHO合同食品規格委員会)で具体的な基準値設定について検討が行われる見込みとなった。
 なおこの結果を受け、農林水産省が日本人の日常食からのメチル水銀の摂取量0.98μg/kgカドミウムの摂取量4.1μg/kgとはともに、今回決定された暫定的耐容週間摂取量のそれぞれ約6割であり、「ただちに問題になるレベルではない」との見解を公表。
 厚生労働省も15年7月1日に発足予定の食品安全委員会にメチル水銀カドミウムとに関する日本としてのリスク評価を諮問するとともに、同省でも独自にリスク管理のあり方について検討を行うとの発表を行った。【農林水産省,水産庁】

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