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環境ニュース[国内]

ベーリング海と北太平洋でさけ・ます類の資源調査開始へ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.06.25 【情報源】水産庁/2003.06.20 発表

 水産庁の漁業調査船開洋丸は、北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)国際共同調査の一環として、2003年6月20日からベーリング海と北太平洋で、さけ・ます類を主な対象とした資源調査を開始した。調査は9月28日までの101日間をかけて実施される見込み。
 日本系さけ・ます類を含む北太平洋の溯河性魚類については、「北太平洋における溯河性魚類の系群の保存のための条約」により、北緯33度以北の公海域での漁獲が禁止されているほか、条約に基づき設立された北太平洋溯河性魚類委員会で共同調査など資源保存のための活動が行われている。
 これまでの調査研究で、各系群の回遊経路や資源状態が明らかになってきているが、さけ・ます類の持続可能な管理のためにはさらに、(1)海洋環境の変化がさけ・ます類の生活史や資源変動に与える影響、(2)さけ・ます類を中心とした北太平洋の環境収容力、(3)各系群の相互作用・競合関係が資源変動に与える影響−−といった要素を解明する必要がある。
 水産庁はこのうちベーリング海のさけ・ます類の環境収容力についての調査を2002年に実施し、夏季から秋季にかけてベーリング海全体にサケは広く分布しているが、カラフトマスはほとんど分布していないとの調査結果を把握した。
 今回の調査ではカラフトマス不漁年であった2002年に比べ、豊漁年と見込まれる2003年ではベーリング海のさけの分布、さけ・ます類をとりまく生態系がどのように変化するかを把握することが目的だ。【水産庁】

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