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環境ニュース[国内]

第55回IWC、「保護委員会」設立に抗議し日本が一部討議をボイコット

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.06.18 【情報源】水産庁/2003.06.17 発表

 2003年6月16日からドイツのベルリンで始まった第55回国際捕鯨委員会(IWC)総会は開催初日から反捕鯨国と捕鯨推進国の間で激しい議論が展開された。
 16日は今回のIWCで最大の焦点となっている「保護委員会」の設立決議を議題として取り上げるか否かでまず長時間の議論が続いたが、採決の結果26対19で議題とすることが可決されたほか、保護委員会の設立提案そのものも25対20で採択される結果となった。
 保護委員会の設立は反捕鯨国側が提案した議題で、委員会は鯨の保護強化を目的とした組織として想定されている。この委員会が設立されると、IWCは捕鯨について話し合う機関という役割以外に、鯨の保護のための調査機関としての性格を強めることになる。
 なお日本は、「保護委員会は鯨を保護しながら持続的に利用するというIWCの趣旨に反した組織で、さらに手続き上の問題もある」との見解を発表。アイスランド、ノルウェー、ドミニカなどと保護委員会の会合への出席や財政協力についての立場を留保することを表明したほか、16日の最終議題であるホエールウォッチングについての討議を抗議のためボイコットした。【水産庁】

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