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環境ニュース[海外]

欧州委員会 森林の違法伐採及び違法取引に対処する行動計画を採択

地球環境 森林の減少】 【掲載日】2003.05.29 【情報源】EU/2003.05.21 発表

 欧州委員会は、増加する違法伐採と違法取引に対処するため、森林法の執行、ガバナンス及び取引に関する行動計画を発表した。この計画には、木材生産国におけるガバナンスの改善、EU市場に合法的な木材だけが持ち込まれるようにするため木材生産国との自主的な協力関係の構築、違法伐採の取引に対処するための国際的な協力関係づくりなどが盛り込まれている。
 違法伐採及び違法取引は世界の森林の急激な減少に拍車をかけており、木材資源に依存している貧しい人々に悪影響が出ている。違法伐採により多くの木材生産国では不正が行われ、法の支配が崩されている。世界銀行は、違法伐採により途上国が毎年100億〜150億ドル(1兆2000億〜1兆8000億円)の損失を蒙っていると推定しており、途上国の貧困撲滅事業に必要な収入も減少している。
 欧州委員会では、違法伐採及び違法取引に対処するため、以下のような行動を提案した。
-合法的な伐採を認証するシステムの構築を支援
-EUに輸出される木材の合法性を証明する許可証を発行するような自主的な認可システムの導入
-公共調達における合法性の取り扱いに関する指針
-違法伐採を助長するような活動に対する投資を行わないようにする方法
-民間の林業部門におけるグッド・プラクティスの促進
-武力紛争に資金を提供し、長引かせる要因となっている違法伐採からの収入に関する問題への対処
【欧州委員会環境総局】

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