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環境ニュース[国内]

水生生物保全を考慮した水質環境基準設定案への意見募集を開始

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2003.05.14 【情報源】環境省/2003.05.14 発表

 環境省の中央環境審議会水生生物保全環境基準専門委員会は水生生物保全の観点を考慮した水質環境基準の設定についての報告案をまとめ、この案について2003年6月10日まで意見募集を行うことにした。意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。
 欧米諸国では、1970年代から水生生物保全の観点からの水質目標が設定されているが、日本の水質目標の設定はこれまで人の健康保護や水域の富栄養化防止に重点が置かれ、水生生物保全の観点を中心に据えた水質目標は設定されていなかった。
 このため、2002年1月に出された経済協力開発機構(OECD)による日本の環境保全成果レビューの中で水生生物の保全の視点を取り入れた水質目標の導入が勧告されており、この勧告を受け、2002年11月には環境大臣から中央環境審議会水生生物の保全を考慮した水質環境基準の設定が諮問されていた。
 今回まとめられた報告案は、基準の性格を(1)「最大許容濃度」や「受忍限度」ではなく「維持することが望ましい水準」とすること、(2)水生生物の1個体ごとの保護ではなく生物群の維持を可能とするレベルとして設定すること、(3)生息している生物種の違いにより淡水域を4つの水域区分、海域を2つの水域区分に分類した上で水域区分ごとに目標を設定することを提案。
 この考え方に基づき、全亜鉛、アニリン、カドミウム、クロロホルム、2,4−ジクロロフェノール、ナフタレン、フェノール、ホルムアルデヒド−−の8物質について具体的な水質目標値を提示している。【環境省】

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