一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、PFASモニタリングデータの視覚化ツールを公開
【環境行政 環境モニタリング】 【掲載日】2025.08.19 【情報源】/2025.07.31 発表
フランス政府は国内の水域に放出されるPFASのモニタリングデータを視覚化し提供する新たなツールをオンラインで公開した。全国のモニタリング地点ごとのデータおよそ230万件をまとめ地図上で示すもので、誰でも河川・湖沼、地下水、水道、工場の測定地点を調べ、分析結果を閲覧することができる。
政府は2024年4月に策定したPFAS省庁間行動計画でPFASのモニタリング強化と国民へのデータ提供を基本方針に挙げており、ツールはこれを受けフランス地質・鉱山研究所(BRGM)が開発した。このオープンデータ公開は、ヨーロッパでも初だという。
またこれに加え、政府はPFAS対策の一環として政令案2件の意見聴取を近く実施すると発表した。
2025年2月27日のPFAS規制法で化粧品や繊維製品でのPFAS使用を禁止する方針が示された。
今回の政令案はその実行に向け、1)規制されるPFAS濃度や適用外となる製品、2)産業からの水域へのPFAS放出を2030年までにゼロとするための5年間の段階的削減目標等を示す。
【フランス環境省】