一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリスとフランス、共同開発の温室効果ガス観測衛星MicroCarbを打ち上げ
【環境行政 環境モニタリング】 【掲載日】2025.08.18 【情報源】/2025.07.31 発表
イギリス研究・イノベーション機構(UKRI)は、英仏共同開発の温室効果ガス観測衛星MicroCarbを打ち上げたと発表した。同衛星は、2025年7月26日にフランス領ギアナのギアナ宇宙センターから発せられ、国際的な温室効果ガス観測衛星コンステレーション(多数の小型衛星の連携システム)に参加して全球的な気候変動モニタリングを促進する。
地上650kmの軌道上から2km×2kmの解像度で、都市のCO2排出をマッピングし、森林・海洋など自然界の炭素貯蔵モニタリングも行う。
また、光合成中の植物から発生する微弱な光の太陽光励起蛍光を測定し、炭素循環理解に新たな知見を加える。MicroCarbのデータに基づいた初の成果は、1年後に得られる。
イギリス宇宙庁は1,500万ポンドを支援し、英国チームは開発の重要部分を担った。
たとえば、同衛星は観測地点や観測データを補正する「指向・校正システム(PCS)」を備えるが、これはイギリス科学技術施設会議(STFC)で設計・開発・試験された。
【イギリス研究・イノベーション機構】