一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関、再エネ容量3倍には地域格差の解消が重要と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2025.07.28 【情報源】/2025.07.10 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は報告書「2025年版再生可能エネルギー統計」を発表し、2024年に世界の再生可能エネルギー容量は15%増加したが、地域により拡大に差があり、2030年までに再エネ発電容量を3倍にするというCOP28の目標の達成には不十分だと指摘した。主な内容は以下の通り。
・2024年には過去最高の582ギガワットの再エネ容量が新設された。
・新設容量の地域別内訳はアジア(71%)、欧州(12.3%)、北米(7.8%)が上位を占め、それ以外の地域との差が大きい。
・特にアフリカはその巨大な経済機会に比して再エネ容量の拡大は7.2%にとどまった。
・このペースでは2030年までの3倍目標である11.2テラワットには届かず、年16.6%の増加率が必要である。
・太陽光と風力が増加分の97.5%を占めた。
ラ・カメラIRENA事務局長は「最も必要な場所に資金と技術が届くようにするための、対象を絞った政策、国際的な融資、パートナーシップが必要だ」と述べ、一層の取組を呼びかけた。
【国際再生可能エネルギー機関】