一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性条約、資金制度の確立を約束しCOP16再開会合を閉会
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2025.03.19 【情報源】/2025.02.28 発表
生物多様性条約(CBD)は、2025年2月28日までローマで開催されていたCOP16再開会合の成果を発表した。・昆明モントリオール生物多様性枠組(KMGBF)は、2030年までに年2,000億ドル動員し、先進国から途上国への国際資金を2025年までに年200億ドル、2030年までに年300億ドル動員することを掲げている。
今会合ではこの達成のため、既存の金融手法の改善を進めつつ、条約が定める資金供与制度の実現に向け恒久的な措置を講じることを約束し、資金動員手法や仕組みなどを明確にする資源動員戦略に合意した。
・KMGBFのモニタリング枠組について、指標の測定・利用に合意した。これにより各国のデータを積み上げ世界全体の進捗状況を把握することが可能になる。
・自然界の遺伝資源から得たデータを商業利用する企業に対し資金拠出を求めるカリ基金が発足した。これは、条約に基づく基金の初の民間資金受入となる。
【生物多様性条約】