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環境ニュース[海外]

欧州委員会、EU排出量取引制度の2023〜2024年上半期の実績を報告

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2024.12.05 【情報源】EU/2024.11.19 発表

欧州委員会は、EU排出量取引制度(EU ETS)の2023〜2024年上半期の実績「炭素市場報告書2024」を発表した。

対象施設の排出量は制度発足の2005年を47.6%下回り、2030年目標(2005年比62%削減)の達成も射程圏内という。
2023年に域内航空の排出は運行数の増加で前年を10%上回ったが、電力・工業施設の排出は16.5%と大きく減少した。
減少要因は、発電部門の再生可能エネルギーの増加と石炭火力から天然ガスへの移行の再開にある。
さらに、市場安定化リザーブによる排出権価格の安定化を含む堅調な炭素価格シグナルが寄与した。

EU ETSは2023年に436億ユーロの収入を得、各国の歳入、ETSイノベーション基金、ETS近代化基金などに分配され、脱炭素化を図る重要な資金源となった。
EU ETSの総収益は、現在までに2,000億ユーロを超える。

「報告書」は、EU ETSの実績は、欧州経済の脱炭素化への重要な政策的インセンティブの一つとしての制度の有効性と効率性を示すとしている。

【欧州委員会】

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