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環境ニュース[国内]

養殖トラフグへのホルマリン不正使用を全国規模で調査へ

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.04.28 【情報源】水産庁/2003.04.25 発表

 長崎県のトラフグ養殖業者がフグの寄生虫駆除のため、発がん性が指摘されるホルマリンを不正使用していたことが明らかになった問題で、水産庁は「養殖水産物安全性確保対策本部」を平成15年4月24日に設置した。
 金子・長崎県知事が15年4月22日の会見で発表した内容によると、長崎県内のトラフグ養殖を行っている33漁協の151経営体のうち、11漁協の95経営体が13年から15年にかけてホルマリンを使用。
 14年に出荷したトラフグのうち、約183万尾がホルマリンを使用していたことがある魚で、15年4月現在に養殖中のトラフグ約359万尾の中でも、ホルマリンを使用したことがある魚が約166万尾いるという。
 このため、長崎県としても関係者による対策協議会を設置。ホルマリン使用履歴のあるトラフグの出荷停止、出荷済み魚の回収や残留検査の実施などの対策を決めたが、水産庁も4月24日付けで、全都道府県にトラフグ養殖でのホルマリンの使用の有無についての調査を指示し、「対策本部」で使用実態調査の把握・分析や再発防止策の検討を行うとの方針を明らかにした。
 なお、長崎県に対して水産庁としては、県に同庁職員を派遣し、実態調査の詳細や再発防止策についての聴取を行うとともに各漁協の組合長からに対する事情聴取も実施する予定。 【水産庁】

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