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環境ニュース[国内]

福岡工業大学、環境中で分解できるプラスチック、汚染物質フィルターなどへ応用できる積層型ナノファイバーを開発

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2024.07.01 【情報源】企業/2024.06.06 発表

福岡工業大学と東京大学の共同研究グループは、マイナス電荷を持つサイズの揃った極薄のシート状物質であるナノシートと、プラス電荷を持つ種々のカチオン物質を組み合わせ、これらを弱い引力で集合させる新しい手法により、サステナブルで多様な機能を持つ積層型ナノファイバーを開発した。
炭素繊維(カーボン)などに代表されるナノファイバー材料は、要求される複数の機能や特性を持つナノファイバーを自在に作り出すことは難しく、合成には多量のエネルギーが必要で、また分解やリサイクルが困難といった多くの問題を抱えていた。今回開発した機能性ナノファイバーは、マイナス電荷を持つナノシートとプラス電荷をもつカチオン種が交互に積層して形成され、様々なナノシートとカチオンの組み合わせで形成できるため、多様な化学組成と機能を持つナノファイバー材料の合成が期待できる。さらに、外部からの刺激や環境の変化によって形成させたり分解させたりできるため、リサイクルも容易で、環境中で無害化させることも可能となるため、サステナビリティを備えたフィルター、触媒、高強度プラスチックなどへの応用が期待されている。

【福岡工業大学】

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