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環境ニュース[国内]

2002/2003年南氷洋鯨類捕獲調査船団が帰国 ミンククジラ過去最多の7,290頭を確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.04.10 【情報源】水産庁/2003.04.02 発表

 2003年4月3日に2002/2003年の南氷洋鯨類捕獲調査(石川創調査団長)に従事する調査母船調査母船「日新丸」、調査標本採集船「勇新丸」「第2勇新丸」、「第1京丸」、目視専門船「第2共新丸」が日本に帰還した。
 南氷洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき1987/88年から開始された調査で、南氷洋でのミンククジラをはじめとする鯨類の生物学的・資源的データの収集、鯨類を中心とする南氷洋の生態系の解明を目的に実施されてきた。
 16回目にあたる今回の調査では、調査船団が2002年11月8日に山口県下関港より出航。南氷洋第5区と6区の海域を調査対象海域とし、ミンククジラ440頭を捕獲し、1頭あたり100項目に上るデータを収集したほか、ミンククジラの発見群数として過去最多の2,677群7,290頭を発見した。また、ミナミトックリクジラ、ヒレナガゴンドウ、ダンダラカマイルカといった多くの鯨種も確認されたという。
 さらにシロナガスクジラ、ザトウクジラ、ミナミセミクジラといった大型ヒゲクジラの個体識別用写真の撮影や、バイオプシー標本採取などの調査、計量魚探やXCTD(深度水温塩分記録計)、EPCS(表層生物環境モニタリングシステム)などの観測機器類を用いた海洋環境調査も同時に行われた。
 なお採集したミンククジラのデータは今後分析を行なった後、IWC科学委員会に提出する予定だ。【水産庁】

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