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環境ニュース[国内]

アメリカ海洋大気庁、北極圏の温暖化の加速を示す「2023年北極報告カード」を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.01.04 【情報源】/2023.12.12 発表

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、「2023年北極報告カード」を発表した。北極圏の2023年夏季の平均気温は史上最高の6.4℃、年平均気温は史上6位の-7℃であった。
海氷面積とグリーンランド氷床は減少を続け、5月の北米の積雪面積は記録的に少なかった。8月の海面水温は、北極海のロシア近海などで1991〜2020年同月の平均を5〜7℃上回ったが、グリーンランド近海などでは異常な低温となった。北極海の8月に解氷する海域の海面水温は、1982年以降10年あたり0.5℃上昇を続ける。北極域の降水量は記録史上6位、記録的な豪雨の一方で夏季にカナダ北部では乾燥による大規模な山林火災が発生した。

ツンドラの緑度の増加、植物プランクトンの繁茂、サケ類の生息数の変動など生態系の変化が地域の先住民社会に多大な影響を与えている。
今回の「カード」は、アラスカ大学と先住民の協力プロジェクトやフィンランドのサーミ人が参加する環境再生取組など先住民参加取組に章をあてた。
また、初めて海底永久凍土について章を設けた。

【アメリカ海洋大気庁】

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