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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、CCUSの技術革新と市場変革が必要と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.12.13 【情報源】国際機関/2023.11.27 発表

国際エネルギー機関(IEA)は、報告書「CCUSの政策とビジネスモデル:市場の構築」を発表した。二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)は近年進展著しいが、これまでの主力は石油・天然ガス産業先導のフルチェーンモデル(分離・回収から貯留までの一貫システム)の単一プロジェクトである。
報告書は、その手法の石油増進回収法(EOR:油層にCO2を圧入して石油を生産)では石油増産となりCO2削減に限界があるとして、専用貯留(地層内に永久に貯留)の推進とCCUSの技術革新が必要とし、さらに市場への新規参入が続く「パートチェーン」モデルの事業体などに期待する。たとえば、化学品会社(自社技術利用の回収事業)、技術系会社(第三者への回収設備・サービスの提供)、ガスインフラ開発業者(建物のCO2管理やCO2パイプラインの運用)、液化天然ガス運輸業者や海運業者(CO2輸送)、さらにCCUS専業会社などがある。
今後、バリューチェーン全体の調整など政府の働きの重要性が増す。本報告書は各国政府へのガイダンスとなる。
国際エネルギー機関

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