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環境ニュース[国内]

国立環境研究所、牧野富太郎博士ゆかりの水草ムジナモ(絶滅危惧IA類)国内自生地を発見

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2023.05.15 【情報源】国立環境研究所/2023.04.18 発表

国立環境研究所は、中央大学西原昇吾講師が2022年10月、石川県内の農業用ため池において発見した「ムジナモ」について、新潟大学志賀隆准教授と国立環境研究所気候変動適応センター西廣淳副センター長の参加により現地環境調査と遺伝解析を行った結果、発見されたムジナモは人為的に導入されたものではなく、環境改善の結果出現した自生個体群である可能性が高いと判断した。

ムジナモは国内では1890年に牧野富太郎博士によって発見されて以降、国内の複数の場所で発見の記録があったが、1960年代後半までには国内のすべての野生個体群が消失し、人為的に再導入された2個体群のみが現存していた。

今回発見された個体群は、「人為導入に由来しないと推測される国内唯一のムジナモ個体群」となる。
農業の近代化に伴い、小規模なため池は管理放棄や埋立ての対象になりがちであるが、生物多様性保全上、かけがえのない価値を有するため池が存在することを示す結果と言える。

【国立環境研究所】

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