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環境ニュース[海外]

持続可能な開発指標(生活の質バロメーター)着実に向上中

環境行政 行政資料】 【掲載日】2003.03.05 【情報源】イギリス/2003.02.24 発表

 イギリスのマーガレット・ベケット環境大臣は、2月24日、イギリスの社会・経済・環境の状態を評価する「生活の質バロメーター(quality of life barometer)」について、2002年の報告を公表した。これによると、イギリスでは、持続可能な開発という文脈において、生活の質が着実に向上してきているものの、改善の余地も残されていることが明らかとなった。
 イギリス政府は、持続可能な開発の達成状況を評価するために150の指標を選定しているが、このうち、主要な15の指標を生活の質バロメーターと呼んでいる。公表された報告書「生活質の向上の実現(Achieving a better quality of life)」は、1999年版、2001年版に続く三回目のもの。
 生活の質バロメーターは、以下のような状況を示している。
-雇用と経済成長は歴史的な高水準。貧困撲滅も進展。
-住宅状況は改善
-道路交通量の増加。ただし、経済成長との相関は低下。
-ゴミの増加。リサイクル量は改善。
-CO2排出は昨年よリ若干増えたが、10年前よりも少ない。2010年までに2割減という国内の目標達成に向っている。
 ベケット大臣は、ヨハネスブルグ・サミットの目標を達成し、イギリス国内で持続可能な開発を実現するためには、中央政府のみならず、地方自治体、NGO、企業、ひいては個人の取組みが必要だと強調した。また、指標を含め、持続可能な開発戦略の見直しを進めていること、また、その一環として、「持続可能な開発作業部会」を設立する準備を行っていることを明らかにした。

 指標の最新動向については間もなくホームページで公表(関連情報参照)。

 報告書「生活質の向上の実現」の請求先
 020 7944 6516

【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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