一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

2003年1月1日以降、新たに施行される法律

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2003.01.15 【情報源】ドイツ/2002.12.23 発表

 ドイツ連邦環境省は、2003年1月1日以降新たに施行される、以下4つの環境関連法規について発表した。

(1) 低硫黄燃料に対する税制優遇措置
 硫黄含有濃度が10ppm以下の脱硫ガソリンと脱硫ディーゼルに対する税優遇策が始まる。欧州委員会の動力用燃料に関する指令案では、EU全体としては、2005年から、各加盟国における低硫黄燃料の優遇措置がスタートするが、ドイツはこれに先駆的に取り組んでいる。

(2)デポジット制度
 ワンウェイ容器に対するデポジット制度が導入される。デポジットは、リターナブル容器減少の原因となっているビール、ミネラルウォーター、炭酸清涼飲料水の缶やワンウェイビンに課せられる。デポジット金は通常のもので0.25ユーロ(27.5円)、1.5リットル以上のものには0.5ユーロ(55円)で、空の容器を返還すると払い戻される。ワイン、フルーツジュース、スパークリングワイン、スピリット、ミルクには、デポジットは掛けられない。

(3)産業廃棄物
 産業廃棄物令が施行され、企業は、家庭と同様に廃棄物の分別を行うことが必要となる。産業廃棄物令は、産業廃棄物の分別促進と実効的な事前処理等の促進を目指している。企業は、紙、ガラス、プラスティック、金属等の分別を行わなくてはならない。将来的に85%のリサイクル率の達成が必要とされる。

(4)トリプルチリスズを含む船舶燃料の使用禁止
 トリブチルスズを含む船舶塗料が禁止される。トリプチルスズは、有機スズ化合物の一種で、生殖異常の発生につながることが確認されている。これは、2002年6月に欧州委員会で採択された指令を国内法に転換したものである。

【ドイツ連邦環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース