一般財団法人環境イノベーション情報機構
「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」を改訂
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2020.06.16 【情報源】環境省/2020.06.15 発表
環境省は、令和元年5月に、海洋表層に漂流するマイクロプラスチックについて、モニタリング結果のデータを比較可能にするためのガイドラインを作成した。今回、比較的手軽にモニタリングが実施できる小型船にもガイドラインを適用できるように改訂し、公開した。
従来のモニタリングにおいては大型の観測船を用いることが一般的であったが、数が限られ、加えて費用もかかることから、大型の観測船を広く利用することは困難であった。また、魚卵やプランクトンなどの浮遊物が多い海域では、ネットが詰まりやすいため対策が必要であった。
そこで、調和した手法(モニタリング結果のデータを比較可能にすること)の拡大を図るため追加的な実証事業を実施し、小型船や魚卵やプランクトンなどの浮遊物が多い海域でのモニタリングにも適用できるよう、ガイドラインの改訂を実施し、公開した。
環境省は、今回の改訂により、ガイドラインの東南アジアでの活用が期待できるようになったことを踏まえ、東南アジア諸国におけるガイドラインに基づいたモニタリング技術の支援を進めていく。また、ガイドラインを踏まえた世界的なデータ整備を検討していく。
【環境省】