日台まぐろ協議　ＩＵＵ船リストの作成などで合意

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.12.19 【情報源】水産庁／2002.12.18 発表

　平成１４年１２月１６日・１７日の両日、東京・港区の三会堂ビル内で日台まぐろ協議が開催された。
　今回の協議の議題は台湾漁業者によるＩＵＵ（違法・無規制・無報告）漁業対策が中心。
　ＩＵＵ漁船のスクラップ化や正規の台湾籍化の進捗状況を見直した結果では、いまだ１００〜１１０隻程度についてはいずれの措置も行われておらず、残存船となっていることが確認されたため、日台双方が情報を持ち寄り、残存ＩＵＵ船リストの作成を進めることで合意した。
　なお日本側は、国際的な協議の場で正規許可船とＩＵＵ漁船双方のリスト作成の動きが顕著になってきた現在の状況を改めて説明を行い、台湾漁業者によるＩＵＵ漁業活動について台湾当局が禁止措置をとるよう要請した。その結果、今後ＩＵＵ漁船のロンダリング（不正な履歴抹消）防止のために日台間で情報を交換することや違反者への制裁を行う仕組みづくりを行っていくことが両国間で合意された。
　さらに両国は残存ＩＵＵリストの作成や違反者への制裁を行う仕組みづくりのための事務レベルの作業会合を１５年１月中に開催し、その結果を踏まえて２月中に再協議を開催することを決めた。【水産庁】