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環境ニュース[国内]

沖縄のダム湖でリュウキュウアユの復活確認 平成13年度「河川水辺の国勢調査」の結果 

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2002.11.08 【情報源】国土交通省/2002.11.07 発表

 国土交通省では、平成13年度に実施した「河川水辺の国勢調査」の結果を公表した。この調査はと平成2年度から実施されているもので、全国の河川と管理ダムでの生物調査、利用実態調査などが主な内容となっている。
 今回は計142水系の河川(1級水系109水系、2級水系33水系)と84の管理ダムで生物調査を実施し、日本に生息する種のうち、河川では淡水魚・汽水魚の約80%と鳥類の約46%を、ダム湖では淡水魚・汽水魚の約70%と両生類の約39%の種を確認した。 
 なおこの中には(1)沖縄本島では1980年頃絶滅したとされるリュウキュウアユの復活を沖縄のダム湖で確認した、(2)絶滅危惧1Aに該当するアユモドキを岡山県の吉井川で新たに確認した、(3)日本では有明海にのみ生息するとされていたヒメモクズガニを九州の筑後川が新たに確認した−−という明るいニュースが含まれている。
 一方平成12年度で、全国の1級水系・管理ダムで2巡めの生物調査が終了したことに伴い、国土交通省はこれまでの河川水辺の国勢調査のとりまとめも実施。このうち代表的な外来種の確認数を1巡目と2巡目で比較した結果では、在来の魚介類を捕食することで問題となっているブルーギルオオクチバスの確認河川数・確認ダム数が2巡目で明らかに増加したこと、1巡目では全く確認されなかったコクチバスが2巡目調査では3河川で確認されるようになったこと−−など地域固有の生態系保全の視点からみて望ましくない傾向があることも明らかになった。【国土交通省】

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