一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本政策投資銀行、アサヒグループHDに「環境格付」融資実施、最高ランクを付与
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2018.01.23 【情報源】企業/2018.01.12 発表
日本政策投資銀行(DBJ)は1月12日に、アサヒビールを中核企業の1つにするアサヒグループホールディングスに対して「DBJ環境格付」に基づく融資を実施したと発表した。「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」とする最高のランクを2年連続で付与した。併せて、格付け評価が特に優れるモデル企業だけが該当する特別表彰も行った。アサヒグループホールディングスは総合飲料食品グループで、高度な環境・CSR(企業の社会的責任)経営を実践している。DBJは今回の環境格付けではアサヒビールを対象にした。経営方針の軸に「ESG(環境・社会・企業統治)への取り組み強化」を掲げ、利害関係者との対話を開催して重要事項を刷新している点を認めた。
物流部門でアサヒビールは、エネルギーの効率改善を目的に同業他社と連携して北陸地方で共同配送システムを構築した。輸送手段をトラックではなく、環境負荷が抑えられる鉄道や船舶に転換するモーダルシフトを推進した。DBJは格付けにあたり、自社外の領域を巻き込む形で環境負荷低減を推進するこうした活動を高く評価した。
加えて、CSRの重点テーマ「気候変動」「循環型社会」「生物多様性」「持続可能な水資源」について、科学的な知見を踏まえた中長期的な目標策定に向けて協議、検討していることも評価した。DBJ環境格付融資は、格付けシステムで企業の環境経営度を評点化して優秀な企業を選定している。得点に応じて融資の条件を設定する。
【株式会社日本政策投資銀行】