一般財団法人環境イノベーション情報機構
静岡県、「県版レッドリスト」改訂 動植物619種が絶滅の恐れ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2017.12.18 【情報源】地方自治体/2017.10.26 発表
静岡県は、絶滅の恐れがある県内の野生動植物の種をまとめた「県版レッドリスト」を改訂した。改訂は2003年以来、14年ぶり。県内で確認されている野生動植物1万2859種を評価し、619種を絶滅危惧種とした。県は09〜16年度に県内の希少野生動植物を中心に行った調査をもとにレッドリストを改訂。絶滅危惧種619種の内訳は、植物417種、哺乳類3種、鳥類52種、爬虫類1種、両生類5種、淡水魚類23種、昆虫類60種、陸・淡水産貝類29種、クモ類3種、菌類26種となっている。
絶滅危惧種のうち、ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い「TA類」は、イヌワシ、アカウミガメなど106種。「TA類」ほどではないが、近い将来に絶滅の危険性が高い「TB類」は、ヤマセミ、ニホンウナギなど204種。絶滅の危機が増大している「U類」は、ライチョウ、ニホンアカガエルなど309種だった。
レッドリストは17年度中に策定する生物多様性地域戦略の基礎資料として活用するほか、掲載された野生動植物の種の生態、分布、生息状況、保護対策などの詳細な情報をまとめた「県版レッドデータブック」を18年度に発行する。