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環境ニュース[国内]

住友ゴム、グループ企業の工場ビオトープで絶滅危惧種のホトケドジョウ稚魚の生育確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2017.06.30 【情報源】企業/2017.06.22 発表

 ダンロップスポーツの市島工場(兵庫県丹波市)内にあるビオトープ(生物の生息空間)で、絶滅危惧種に指定されているホトケドジョウの稚魚の生育を6月16日に確認した。同社は住友ゴム工業のグループ企業で、ゴルフ・テニス用品などを手掛ける。自然繁殖を目標にして、2016年10月と今年5月に、ホトケドジョウの成魚をビオトープに放流していた。

 ホトケドジョウは、コイ目ドジョウ科に分類される日本固有種で全長8cm程だ。環境省の絶滅危惧IB類(近い将来に野生での絶滅の危険性が高い種)と兵庫県版絶滅危惧Aランクに指定されている。青森県を除く東北以南の本州に生息し、市島工場がある兵庫県丹波市が最西端にあたる。同県では5カ所でしか確認されていない。

 市島工場は成魚を放流してホトケドジョウの自然繁殖を目指し、今回ホトケドジョウの保護団体や神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)の淡水チームの担当者らが、ビオトープの水質とともに、ホトケドジョウの生育状況を確認した。その結果約3.7cmに成長した稚魚が見付かり、ビオトープで自然繁殖に成功したことが分かった。

 市島工場は1996年に操業を始めた。18万2000m2の敷地面積があり、ゴルフボールを生産している。敷地面積に対する緑化割合が70%と大きく、従業員自らが緑地の維持管理を行い、地域への環境学習も推進している。こうした取り組みなどが認められ、兵庫県の「第26回県環境にやさしい事業者賞」を受賞し、6月5日に表彰された。
【ダンロップスポーツ株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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