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環境ニュース[国内]

一部の森林で原因不明の樹木の衰退 第4次酸性雨対策調査で報告される

地球環境 酸性雨】 【掲載日】2002.09.27 【情報源】環境省/2002.09.27 発表

 酸性雨対策検討会(座長:秋元肇地球フロンティア研究システム大気組成変動予測研究領域長)は、平成10年度〜12年度にかけて実施された、第4次酸性雨対策調査の結果を取りまとめた。
 調査期間中の平成12年8月以降、三宅島雄山の火山活動が活発化したため、関東地方をはじめとする各地で、環境基準を越える高濃度の二酸化硫黄が観測されていた。
 しかし10〜12年度の降水のpHの年度ごとの全国平均値は4.72〜4.90の範囲と、平成5〜9年度に実施された第3次調査と同レベルにとどまったほか、全国の湖沼で実施した陸水モニタリング調査でも、極端な傾向を見せた湖沼がなく、第3次調査で、酸性雨による影響が生じている可能性があると指摘された3湖沼でも特に顕著な変化は見られなかった。
 更に土壌・植生モニタリング調査の結果でも、調査地域で明確な酸性化傾向が見られず、現時点では「土壌酸性化は生じていない」と結論されたが、一方で、富山県美女平のぶな平・ぶな坂、鹿児島県屋久島、神戸市六甲山の西おたふく山・新穂高などでは、原因不明の樹木の衰退が観察されたことが報告されている。【環境省】

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