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環境ニュース[国内]

2002年第2期北西太平洋鯨類捕獲調査沖合調査分が終了 調査船団帰港へ

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.09.24 【情報源】水産庁/2002.09.24 発表

 三陸沖からカムチャッカ半島南方水域で実施されていた2002年度第2期北西太平洋鯨類捕獲調査のうち沖合調査分が9月18日に終了し、調査に従事した調査母船「日新丸」など5隻が日本各地の港へ入港することになった。ただし9月10日から実施されている沿岸調査分については第二共新丸が現在も釧路沖で調査継続中だ。
 北西太平洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施している調査で、1994年から1999年まで実施したミンク鯨の系統群調査を主目的とした第1期調査が終了し、2000年からは鯨と漁業の競合関係の解明とした第2期調査が開始されている。
 このうち2002年度の調査は2000年・2001年に実施された予備調査をふまえた、本格調査にあたる。予備調査で資源が回復したの判断がなされ、今回から新たに捕獲対象に追加されたイワシ鯨39頭をはじめ、ミンク鯨100頭、ニタリ鯨50頭、マッコウ鯨5頭を捕獲し、食性調査や目視による分布調査を実施した。
 なお、調査結果としてはミンク鯨、ニタリ鯨、イワシ鯨がそれぞれ棲み分けを行っている傾向が把握されたほか、捕獲した鯨の胃の内容物を調べた結果では、イワシ鯨が調査海域の北側では、カイアシ類やオキアミ類を捕食し、南側ではカタクチイワシを補食していることなどが確認されたという。
 なお調査結果の詳細については(財)鯨類研究所より別途報告される予定。【水産庁】

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