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環境ニュース[国内]

ジュゴンと藻場の広域的調査の結果 約2,057ヘクタールの浅場の海草藻場を確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.09.24 【情報源】環境省/2002.09.11 発表

 環境省は平成14年2月に調査を開始した、「平成13年度ジュゴン藻場の広域的調査」の調査結果を公表した。
 ジュゴンは、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約)では、最も厳しく規制される付属書1リストに登録されている哺乳動物。とりわけ沖縄のジュゴンは、世界的な分布の北限と言われ、生息数も非常に限られていると推測されているが、広域的な調査は日本でも初めての試み。沖縄本島周辺海域全域で約3年かけて実施する予定であるが、平成13年度は調査初年度にあたるため、調査の実施に先立ち調査手法の検討を十分に行った上で、(1)海草藻場の分布状況、(2)ジュゴンの分布、(3)ジュゴンの食性、(4)ジュゴンの遺伝学的調査−−の4つの項目について調査を行った。
 今回の調査の結果、沖縄本島周辺とその属島域の浅場に、リュウキュウスガモなどの海草の生育する藻場が約2,057ヘクタール存在することが確認された。一方航空機による目視調査では、ジュゴンの個体を発見することはできなかったが、ホームページを通じジュゴンの目撃情報を募集したところ、金武湾など沖縄東海岸での過去の目撃情報を数件入手することができた。
 なお平成14年度の調査は13年度に作成した浅場藻場の分布図をもとに、藻場の構成種、被度の分析、ジュゴンの食跡調査、深場の藻場の面的な調査を行うとともに、航空機によるジュゴンの分布状況の調査や目撃情報の収集、食性調査、遺伝学的調査を継続していく予定だ。【環境省】

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