キヤノン、中国環境認証機関から「グリーンサプライチェーン5つ星」、企業初

【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2016.10.11 【情報源】企業／2016.10.06 発表

　キヤノンは、中国環境認証機関の中環連合認証センター（CEC）から「グリーンサプライチェーン（部品供給網）5つ星」にグループとして認定された。これまで3つ星や4つ星認定を受けた例はあるが、5つ星の企業はキヤノンが初めてとなる。環境負荷の少ない部品を採用するグリーン調達をはじめとするサプライチェーン管理の推進体制が評価された。

　CECは、政府機関の中国環境保護部の許可を受けて国家を代表して製品環境ラベルを認証する唯一の機関で、グリーンサプライチェーンの評価を認定する、同国で初の第三者機関だ。環境保護部の方針「グリーン生産、グリーン調達、グリーン消費を中心とするグリーンサプライチェーンマネジメントを促進する」に基づいて企業を評価した。

　その結果キヤノンは、複写機、複合機、プリンター、ファクスでグリーンサプライチェーンの評価認定を受け、企業で初めての5つ星を取得した。認定でキヤノンは、サプライチェーンの管理に関して透明性の高い情報公開を行うことでサプライヤー（供給元）や市場との信頼関係を構築し、事務機メーカーの模範になっている、と認められた。

　キヤノンはグリーン調達基準書を1997年に発行し、サプライヤーとの調達基本契約で基準に従うことを定めた。製品や包装材の調達時に材料・部品に含まれる化学物質の状況や、サプライヤーの環境管理システムと実行状況など、環境保全に関わる項目をチェックしている。基準を満たしていても年に1回、全面的に調査をして環境負荷を抑える。