一般財団法人環境イノベーション情報機構
農林水産省、平成27年度 国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況を公表
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2016.09.29 【情報源】林野庁/2016.09.28 発表
農林水産省は、「平成27年度 国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況」について取りまとめたと公表した。これは、平成25年12月に定めた平成26年4月から平成36年3月までを計画期間とする「管理経営基本計画」の2年目に当たる、平成27年度の取組をまとめたもの。また、実施状況に対する林政審議会の意見の概要も合わせて公表した。
管理経営基本計画に基づいて平成27年度に実施された取組は、以下の通りである。
[1]公益重視の管理経営の一層の推進(国有林野を重視すべき機能に応じて区分し、機能類型区分に即した施業等を実施/治山事業による山地災害の復旧や被害調査等/二酸化炭素の吸収・貯蔵を進めるための間伐等の推進/生物多様性の保全を図るため、適切な森林施業の計画・実施による林分構造の多様性の確保および新たな「保護林」や「緑の回廊」の設定等/国有林野及びこれに隣接・介在する民有林野の外来種駆除や間伐等を一体的に行うための「公益的機能維持増進協定」締結等)
[2]森林・林業再生に向けた貢献(地域の状況に応じた低コストで効率的な施業のための技術の開発・普及/計画的な事業発注や情報提供、研修フィールド提供等による林業事業体や森林技術者の人材育成/民有林と連携した森林施業等の推進のため「森林共同施業団地」を設定)
[3]森林環境教育や森林とのふれあい等の推進(「遊々の森」や「ふれあいの森」等の設定によるフィールド提供、技術指導等)
[4]林産物の持続的かつ計画的な供給(機能類型区分に応じた施業の下、木材の持続的かつ計画的な供給等/民有林と連携した供給や、地域の需要が大きく変動した際の木材の供給調整機能の発揮を推進)
[5]効率的な事業の実施(伐採・造林等の事業の民間委託や情報システムの活用により92億円の債務返済)
[6]東日本大震災からの復旧・復興への貢献(被災した海岸防災林の再生推進、森林における除染に関する技術開発等のための実証事業)
詳細は http://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/jissi/jyokyo_2015/index.html で公表している。【林野庁】