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環境ニュース[国内]

太平洋諸島フォーラム加盟国と太平洋のマグロ・鯨問題について協議

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.09.02 【情報源】水産庁/2002.08.23 発表

 2002年8月20日、フィジーで太平洋諸島フォーラム(PIF)の域外国対話に関する会合が開催された。
 この会合はPIF加盟諸国と日本を含むPIF非加盟の援助国の間で対話を行う目的で、年1回開催されるPIF総会にあわせ開催されているもの。今回の会合は、太平洋島嶼国14か国(地域)と、オーストラリア、ニュージーランドの計16か国(地域)のPIF加盟国、および日本が参加。水産関係の話題としては太平洋のマグロ・鯨問題について話し合いがなされた。
 なおマグロ問題については、PIF側が日本に「中西部太平洋まぐろ条約(MHLC条約)」第3回準備会合に出席し、現在の枠組みの中で条約の発効に向けて意見交換を行うことを要求したが、日本側は、現行の条約には条約水域、意志決定方式に問題があるため、発効前に条約修正が必要であると主張。(1)条約修正を議題として追加すること、(2)条約水域での漁業に関心を持つ国への正式な参加権の付与−−が準備会合への参加条件であると述べた。
 一方鯨問題については、日本側が南太平洋のサンクチュアリー(禁漁区)の設定について2002年5月に下関市で開催された国際捕鯨委員会(IWC)でも科学委員会からの支持がなく否決されていると指摘。南太平洋でのかつお・まぐろ資源に悪影響を及ぼす可能性が高いとの主張を行った。この主張に対しPIF側は、PIF加盟国の大多数がサンクチュアリ設定に賛成しており、今回のPIF総会の共同宣言でも各国が個別に自国の200海里でサンクチュアリーを設定することを求めていると反論した。【水産庁】

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