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環境ニュース[国内]

パナソニックエコシステムズ、ディーゼル排ガスのフィルター工場を中国に新設

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2015.11.11 【情報源】企業/2015.11.09 発表

 パナソニックグループで室内空気質機器・環境エンジニアリングのパナソニックエコシステムズは、ディーゼルエンジンの排ガス浄化用触媒フィルター生産工場を中国江蘇省蘇州市に新設する。ディーゼルエンジン車への規制が強化される同国のエンジンメーカーなどに向け、本格的な事業展開を始める。新工場は12月に生産を始める。
 生産する排ガス浄化用触媒フィルターは、排ガス処理装置を構成する部品の1つ、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)基材に触媒をコーティングし、ディーゼルエンジンの排ガス中の粒子状物質を除去する。触媒はDPFに捕集されたすすを浄化してDPFを再生する。粒子状物質は大気汚染の原因になる微小な物質を指す。
 パナソニックエコシステムズは、換気扇や空気清浄機などを世界的に展開している。ディーゼルエンジン車の規制が強化される中、低温で粒子状物質を分解する省エネ性能の高い新方式のディーゼル排ガス浄化用触媒を2010年に開発した。触媒に高価な白金を使わず、コストを抑えてきた。新工場では、日本の工場で生産する触媒粉体でフィルターを作る。
 今回、中国で初めてエンジンメーカーから受注し、既存車のほか今後規制が強化される農機、建機にも採用が決まったため、新工場で需要に迅速に対応することにした。工場は3階建て4180m2の延べ床面積がある。パナソニックエコシステムズはこれを機に、ディーゼル排ガス浄化用触媒事業を推進し、2018年度に100億円の販売を目指す。【パナソニック エコシステムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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