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環境ニュース[国内]

ローム、グループが酸性度や水分量など土壌環境リアルタイム測定センサー開発

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2015.10.08 【情報源】企業/2015.10.02 発表

 ロームグループでLSI(高密度集積回路)開発・製造のラピスセミコンダクタは、酸性度(ph値)や水分量、温度といった土壌環境をリアルタイムに測定できるセンサーを開発した。IT(情報技術)農業や社会インフラ監視などIoT(モノのインターネット)ソリューション向けで、農業の生産性向上や土砂災害などの防災対策に役立つ。
 半導体での土壌モニタリングを世界で初めて実現したという。土の中に直接埋め込むことができ、無線通信と組み合わせるとリアルタイムでモニタリングできる。酸性度の計測は毎回土壌を採取する必要があった。イオン感応性電界効果トランジスター(ISFET)と呼ぶ半導体を採用し、水分量と温度のセンサーは1つのチップにした。
 従来の酸性度や水分量センサーは、センサー部の表面が水になじまない疎水性膜で構成されている。そのため、センサーと土壌中の水分との間に空白ができ、正確な結果が得られなかった。開発したセンサーは測定部の表面を親水性膜で構成し、電極部の構造を最適化することで空白の生成抑制に成功した。これにより、信頼性の高い測定を実現した。
 土壌環境の「見える化」による農産物の生産性向上や防災対策への活用が求められていることから、静岡大学と開発した。センサーを使った農業、インフラ監視の実用化に向け、東京農工大学や岡山大学と各分野の実証研究を進める。IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」(10月7〜10日・幕張メッセ=千葉市美浜区)で試作機を展示する。【ラピスセミコンダクタ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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