一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成25年度大気中水銀バックグラウンド濃度等のモニタリング調査結果まとまる
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.09.02 【情報源】環境省/2014.09.02 発表
環境省は、国際的な水銀対策の立案に資するため、平成19年度より、国内の発生源による影響を直接受けない地点(バックグラウンド地点)において、水銀の大気中濃度(バックグラウンド濃度)等に関するモニタリング調査を試行してきており、平成22年度調査からは、測定データの蓄積によりデータの信頼性が確保されたと判断されたことから、毎年調査結果を公表している。今回、平成25年度の調査結果を過年度の調査結果と併せてとりまとめ公表となった。平成25年度の測定結果は、平成19〜24年度の測定結果と比較して、概ね横ばいの推移を示した。なお、測定結果を大気中水銀濃度の指針値と比較したところ、過年度の測定結果も含め、常に指針値以下であった。
モニタリング調査のデータは、アジア太平洋地域における大気中の水銀の状況についての基礎資料として国際的に重要であり、将来的には水銀に関する水俣条約の有効性評価にも資することから、今後も継続的にモニタリング調査を実施し、広く国内外へのデータの提供や結果報告を行う予定。
また、UNEP世界水銀パートナーシップ・プログラム等の国際的な取組に調査結果を提供すること等により、大気経由での水銀の広域輸送等に関する国際的な知見の収集や、それらに基づく国際的な取組に、積極的に貢献していく。【環境省】