一般財団法人環境イノベーション情報機構
第5回目の世界「カー・フリー・デー」
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2002.06.24 【情報源】/2002.06.13 発表
今年、「カー・フリー・デー」は5周年を迎える。フランスの率先で始まった「カー・フリー・デー」に、今回は世界1000都市が参加する見込み
だ。
フランスでは、80都市以上で、自動車に代わる交通手段(自転車、ローラースケート、低公害車、バス、徒歩など)が活用される。自動車以外の交通手段で移動することで、温室効果ガスの排出を削減し、大気汚染を20%から50%減らすことができる。また交通事や故気管支炎、喘息などの呼吸疾患も減らすことができる。
「カー・フリー・デー」は、環境国土整備省が、環境に配慮した都市移動を目指して推進している政策の中心的役割を果たす。1996年に制定された大気法は、人口10万人以上の都市に対し、自動車以外の交通手段を組み入れるため、都市移動計画(PDU)を義務づけている。2輪車、バス、ローラースケート、トラムなどの専用道を優遇するとともに、公共交通手段の発展に向けた地域関係者と当局の協議を推進するなど、PDUはバランスのとれた運輸計画を目指している。
また、「カー・フリー・デー」には、都市部での環境教育も行われる。CM1-CM2クラスの生徒は、遊びと教育のキットを通じて環境保全の重要性を学ぶ。中学生は、情報資料センターで運輸政策や都市の環境問題を学習する。【フランス環境・国土整備省】