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環境ニュース[国内]

国際捕鯨委員会下関会合閉幕 途上国の分担金負担軽減を図る暫定制度を採択

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.05.29 【情報源】水産庁/2002.05.27 発表

 2002年5月20日から24日にかけて、日本の近代捕鯨発祥の地である山口県下関でIWC(国際捕鯨委員会)の「第54回年次会議(IWC下関会合)」が開催された。
 今回の会合で、米国とロシアが例外措置として共同提案していたアラスカとロシアの先住民にホッキョククジラ捕獲枠を認める案については、ホッキョククジラの資源状態の悪さが指摘され、5年間で280頭という現行捕獲枠の延長が否決された。これに対し米ロは捕獲数を減らす修正案を再提案したが、日本などが「反捕鯨国の二重基準」と批判、賛成票が可決に必要な4分の3に及ばず最終的に否決された。
 一方、日本が求めた日本沿岸でのミンククジラ50頭の暫定捕獲枠も否決されたが、投票結果が賛成票20、反対票21の僅差となり、これまでのIWCでの議論に比べると、この問題についての勢力拮抗が進んだ結果となった。
 また1992年から審議を続けている「改訂管理制度(RMS:捕獲数を科学的に算出し捕獲を監視・規制する制度)」については、今回の年次会合でも進展のめどが立たなかったが、途上国の分担金負担軽減を図る制度が3年間の暫定措置として採択された。新分担金制度で途上国のIWCへの参加が進めば、IWC内の勢力バランスが更に変化する可能性があるという。
 なお次期年次会合は2003年6月にドイツ・ベルリンで開催される。【水産庁】

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