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環境ニュース[国内]

日本コカ・コーラ、飲料自販機を活用してヤンバルクイナの保護に必要な条件を抽出

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2013.03.05 【情報源】企業/2013.02.28 発表

 日本コカ・コーラは、日本で初めて、飲料自動販売機を活用して沖縄本島北部だけに生息する絶滅危惧種ヤンバルクイナの保護に必要な条件を抽出した。沖縄県で清涼飲料製造・販売を行うボトラーの沖縄コカ・コーラボトリング、同県の希少な野生動物の保護活動を展開する環境NPO「どうぶつたちの病院 沖縄」との協働プロジェクト。
 2010年5月から実施しているヤンバルクイナの生態調査で成功した。沖縄コカ・コーラが提供した3カ所の自販機の上に、どうぶつたちの病院がマイクとICレコーダーを設置して730日以上録音。沖縄工業高専の協力で録音データに電算処理を施してヤンバルクイナの鳴き声だけを記録し、どうぶつたちの病院が鳴き声のデータを調査・解析した。
 その結果、周辺の環境音には自然の音がほとんど入らない空白の周波数帯があり、ヤンバルクイナは空白の周波数帯で特徴的な波形の鳴き声を出すことが分かった。ヤンバルクイナは互いの姿が見えない森の中で、遠方まで届く鳴き声を重要なコミュニケーション手段にしていて、このことが限定した地域での生息を裏付けている、と考えられる。
 どうぶつたちの病院は、人工音がヤンバルクイナに与える影響を研究し、空白の周波数帯を含む周辺の環境音と車両走行音との関係を解明すれば、多発するヤンバルクイナの交通事故防止対策に活用できる、と期待を寄せる。ヤンバルクイナが生息する地域は水源地で、日本コカ・コーラは水資源管理プロジェクトの一環として取り組んでいる。【日本コカ・コーラ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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