環境省　東日本大震災の被災地におけるアスベスト大気濃度調査（第7次モニタリング）におけるアスベスト飛散事例を公表

　環境省は、平成24年10月26日、東日本大震災に被災地において実施しているアスベスト大気濃度調査（第7次モニタリング）で、建築物におけるアスベスト除去工事において、集じん・排気装置の不具合によると思われるアスベスト飛散を確認したことを明らかにした。
　今回アスベスト飛散を確認したのは、宮城県本吉郡南三陸町でアスベスト除去工事を行っている現場。
　平成24年10月5日に、敷地の風下の境界2箇所、施工箇所から石綿が直接外部に飛散しないように設けられた部屋の入り口の外側1箇所、集じん・排気装置の外部への排気口付近1箇所で調査を行ったところ、集じん・排気装置の外部への排気口の試料でアスベスト繊維を20[本／ℓ]検出した。
　環境省では、何れも敷地境界のアスベスト濃度等は通常の一般大気濃度とほぼ変わらなかったことから、周辺環境への影響はなかったとしている。【環境省】