北太平洋溯河性魚類委員会第20回年次会議　開催

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.10.15 【情報源】水産庁／2012.10.12 発表

　水産庁は、2012年10月7日から12日にかけて、ロシアのサンクトペテルブルクで北太平洋溯河性魚類委員会（NPAFC）第20回年次会議が開催されたと発表。
　NPAFCは北緯33度以北の太平洋公海でのさけ・ますなどの溯河性魚類の漁獲禁止や、溯河性魚類とその生態学的関連種についての科学調査協力について規定した「北太平洋の溯河性魚類の系群の保全のための条約」に基づいて設立された委員会。
　今回の会議には条約加盟国である米国、ロシア、カナダ、韓国及び日本の5か国のほか、台湾の関係者が参加し、条約水域における取締活動やさけ・ます資源に関する科学調査協力について議論を行った。
　条約水域における取締活動については、条約水域における溯河性魚類の違法操業取締実績等について各国から報告が行われ、違法操業の防止について、今後とも各国が連携して取り組んでいくことで一致した。
　また、さけ・ます資源に関する科学調査協力については、北太平洋におけるさけ・ます資源に関する調査活動について各国から報告が行われ、調査活動について、今後とも各国が協力していくことで一致した。
　なお、年次会議はこれまで毎年秋に開催されていたが、2014年からは毎年春に開催することとなり、2013年の第21回年次会議については、11月中旬に電子メール等を活用した「バーチャル会合」で開催することとなった。【水産庁】