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環境ニュース[海外]

ドイツ連邦参議院 水管理法、産業廃棄物令、バイオサイド令、アルプス条約、エスポー条約のための法案に同意

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2002.05.08 【情報源】ドイツ/2002.04.26 発表

 ドイツ連邦参議院は、4月26日、以下の法案に同意した。
●水管理法
 EU水枠組指令を国内法化するための水管理法の改正法案。これにより、各州は水管理法を2003年の終わりまでにEU水枠組指令に適合させなくてはならない。この指令の目的は、2015年までにEU領域内の水域を良好な状態にすることだが、その基準は、これまでのように汚染物質の量だけでなく、水域の生態系としての価値、すなわち動植物相の維持も含まれている。また、EUの構成国は、2009年末までに実施プログラムと管理計画を策定しなくてはならない。
産業廃棄物
 この政令案は、建築・解体起源の産業廃棄物の分別、実効的な事前処理等を促進することを目指している。これにより、将来的には、85%のリサイクル率を目指す。
●バイオサイド令
バイオサイド製品の流通及び化学物質法令の改正に関する政令。バイオサイド製品には、木材防腐剤、殺菌剤殺虫剤・殺鼠剤、船舶塗装剤などが含まれる。生物を殺し、またはその生命機能を制限する特性を有し、人間と環境に悪影響をもたらすおそれがある。この規制は、バイオサイド製品の流通に許可制度を導入するもので、環境及び健康に対する影響を十分審査した上でなければ、市場に出すことができないようになる。また、これらの製品に対する表示と広告方法についても規制される。
アルプス条約
アルプス条約議定書を批准するための法案。同議定書は、地域計画、持続可能な発展、自然保護景観保護、山岳農業、山地林、観光、土壌保護、交通、紛争調停に関するもので、1995年に発効したアルプス条約を具体化するものである。ドイツは、最も早くこの条約を批准した国家となる。
●エスポー条約のための法案
越境環境影響評価に関する「エスポー条約」を批准するための法案。国境を越えた環境影響が懸念される場合に、国境を越えて各国の環境アセスメント手続きに参加できるようになる。
【ドイツ連邦環境省】

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