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環境ニュース[国内]

第64回国際捕鯨委員会(IWC)年次会合 開催

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.07.09 【情報源】水産庁/2012.07.07 発表

 平成24年7月2日からパナマ共和国のパナマシティーで開催されていた、国際捕鯨委員会(IWC)第64回年次会合が7月6日に閉幕した。
 今回の会議には、IWC加盟89か国のうち66か国が出席。「サンクチュアリー」「先住民生存捕鯨」「社会経済的影響と小型捕鯨」「海上の安全」「IWCの将来」等の内容が議論された。
 このうち サンクチュアリーについては、ブラジル、アルゼンチン等が共同提案した「南大西洋サンクチュアリー」(南大西洋を保護区域とし、一切の商業捕鯨を禁止するもの)は、採択に必要な4分の3の賛成が得られず、否決された。
 先住民生存捕鯨については、米国、ロシア、セントビンセントの3カ国共同提案(1年当たりの捕獲枠は従来と同じ)が可決された。一方、デンマーク(グリーンランド)提案(一部鯨種の捕獲枠を増枠)は、反捕鯨国の反対により否決され、デンマークの捕獲枠は設定されなかった。
 社会経済的影響と小型捕鯨については、日本側から、日本の沿岸小型捕鯨は、先住民生存捕鯨と同様の性格を有するとして、ミンククジラの捕獲枠の設定を要求したが、反捕鯨国からの反対意見が多く、採択の見込みが立たなかったことから、採決を求めなかった。 また、沿岸小型捕鯨に関する問題を解決するための特別作業部会の設置提案を提出し、コンセンサスでの採択を求めたが、一部の国の反対により、採択に至らず、最終的に、我が国が関係国と相談し、次回会合で再度提案を行う旨が議長報告書に明記されることになった。
 海上の安全については、シー・シェパード(SS)による我が国の鯨類捕獲調査船に対する妨害行為について、映像を用いたプレゼンテーションを行い、関係国が再発防止のための実効的な措置を講じるよう強く要請した。これに対して多くの国から、SSによる暴力的な妨害行為に対する非難する意見が出された【水産庁】

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