環境省　東日本大震災の被災地におけるアスベスト大気濃度調査（第3次モニタリング）におけるアスベスト飛散事例を公表

　環境省は、平成24年1月10日、東日本大震災に被災地において実施しているアスベスト大気濃度調査（第3次モニタリング）のうち、これまでに終了したモニタリング調査地点の中に建築物におけるアスベスト除去工事において、集じん・排気装置の不具合によると思われるアスベスト飛散を確認したことを明らかにした。
　今回アスベスト飛散を確認したのは、宮城県石巻市において平成23年12月16日にアスベスト除去工事を行っている現場で、敷地の風下の境界2箇所、石綿が直接外部に飛散しないように設けられた室の入り口の外側1箇所、集じん・排気装置の外部への排気口付近1箇所で調査を行ったところ、集じん・排気装置の外部への排気口付近1箇所の試料でアスベスト繊維を25[本／ℓ]検出した。
　環境省では、敷地境界のアスベスト濃度等は通常の一般大気濃度とほぼ変わらなかったことから、周辺環境への影響はなかったとしている。【環境省】