一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、一般船舶許可(VGP)改訂案と小型船舶一般許可(sVGP)案を発表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2011.12.16 【情報源】アメリカ/2011.11.30 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2011年11月30日、軍用船舶と娯楽用船舶を除く、商業用船舶からの排水を規制する二種類の一般船舶許可案を発表する。一つは全長79フィート以上の商業用船舶を対象とし(VGP)、2013年12月に期限切れとなる現行の2008年一般船舶許可に代わるものであり、一つは今回新たに設けられるもので、全長79フィート未満の小型船舶を対象とする(sVGP)。一般船舶許可の改訂案では、排水を規制する基準数値が新たに提案されたほか、規制対象となる排水カテゴリーに魚倉排水等が追加され、油漏れ等を起こすおそれのある機械系の条件も改定された。VGP、sVGPのいずれの規制も、船舶から排出される汚染物質から領海を守り、バラスト水の排出による外来種侵入リスクを低減するためのものである。どちらの許可案についても75日間のパブリックコメント期間を設け、企業や自治体等、幅広く関係者から意見を求める。許可の最終的な施行は2013年12月であるが、船舶の所有者や事業者に新たな許可要件を満たすための準備期間を与えるため、EPAは最終的な許可内容を2012年11月に発表する予定である。【アメリカ環境保護庁(EPA)】