一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

イワシ鯨を調査対象に追加 第2期北西太平洋鯨類捕獲調査・本格調査計画案

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.03.01 【情報源】水産庁/2002.02.28 発表

 水産庁は2002年2月28日、第2期北西太平洋鯨類捕獲調査の本格調査を実施するにあたり、調査計画案を発表した。
 北西太平洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施している調査で、1994年から1999年まで実施したミンク鯨の系統群調査を主目的とした第1期調査が終了し、2000年からは鯨と漁業の競合関係の解明とした第2期調査が開始されている。
 このうち2000年・2001年は本格調査前の予備調査として実施されていたもので、水産庁によれば、予備調査の結果、イワシ鯨の資源が大幅に回復していること、鯨の捕食による他の漁業資源の影響が大きいこと−−などが判明したという。
 今回公表された本格調査の計画案では、ミンク鯨150頭、ニタリ鯨50頭、マッコウ鯨10頭、イワシ鯨50頭計260頭をサンプルとして捕獲し、(1)捕食調査、(2)海洋環境モニター、(3)系群調査を行うとしている。イワシ鯨は現在、絶滅のおそれが高い種(ワシントン条約の附属書1対象種)とされているが、予備調査の結果などから推定2万8、000頭まで資源回復がなされているとの判断により、今回の計画案で新たに捕獲対象に追加された。
 なおこの計画案は、5月に山口県下関市で開催される国際捕鯨委員会(IWC)総会で議論される予定。【水産庁】 

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク