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環境ニュース[海外]

UNEP 2010年の年次報告書を公表

環境行政 行政資料】 【掲載日】2010.03.05 【情報源】国連/2010.02.23 発表

 国連環境計画(UNEP)は、インドネシアのバリで開催された第11回UNEP管理理事会特別会合・グローバル閣僚級環境フォーラムにおいて、2010年の年次報告書を公表した。
今年の報告書は、環境ガバナンス生態系管理有害物質・有害廃棄物気候変動、災害と紛争、資源効率などが主なテーマ。
 年次報告書では、再生可能エネルギーへの機運が高まっている点について、再生可能エネルギーの大きな可能性と比べれば依然として低いが、世界の風力発電容量は、過去5年間で毎年25%ずつ増加していると指摘。さらに、「森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減(REDD)」について、220億〜290億ドルの投資を行えば、2015年までに世界中の森林破壊の25%を削減できること、ブラジルで行われているREDDプロジェクトの例を取り上げ、森林が維持されれば各家庭で1カ月あたり28ドルの収入が得られることなどが紹介されている。
 また、UNEPは、この会合で、「21世紀の中頃までに気温の上昇を2度以下に抑えるためには、各国は温室効果ガスの排出をかなり意欲的に削減しなければならない」とする報告ペーパー「2℃目標にどのぐらい近づいているのか」を公表した。この報告は、2009年12月の第15回気候変動枠組み条約締約国会議を受けて、60カ国が同条約事務局に提出した排出削減目標などを分析したもの。報告によると、気温の上昇を2℃以内とするためには、2020年の温室効果ガス排出量を二酸化炭素換算で40〜48.3ギガトン以下にしなければならず、また、2015〜2021年までにピークを迎えるようにしなければならないという。さらに、2020〜2050年にかけては、世界全体の排出量を48〜72%削減する必要があり、これは、30年かけて、毎年3%ずつ削減することに匹敵するという。【UNEP】

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