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環境ニュース[国内]

川辺川ダム事業の今後の方針を発表 流域会議を設置し、環境保全対策を協議の予定

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.12.20 【情報源】国土交通省/2001.12.18 発表

 国土交通省は平成13年12月18日、川辺川ダム事業で、九州地方整備局が同日、熊本県収用委員会事務局に対して、ダム建設予定地点の漁業権と相続人不明地の収用裁決を申請したことに際して、川辺川ダム事業の今後の方針についての河川局長コメントを発表した。
 川辺川ダムは、水量調整や農業用水供給を目的に、熊本県南部を流れる球磨川右支川の川辺川に建設予定のダム。工事実施基本計画は1966年に策定されたが、水没世帯が多いことから計画当初から反対運動が展開されている。また、球磨川は日本三急流の一つに数えられる清流で、周辺地域にはクマタカなどの猛禽類をはじめ、貴重な動物が生息している。
 発表された「方針」では、川辺川ダム事業について、たびたび洪水にさらされてきた流域12万の生命と財産を守る必要不可欠な事業であり、流域自治体の強い促進要望を踏まえたものと強調。流域の環境保全対策については、住民代表やNPO、漁業関係者、自治体などの関係者が参加する「球磨川流域の自然環境を次世代に残す流域会議(仮称)」を設置した上で進めていくとしている。また、八代海の保全については、「八代海域調査委員会」と連携しながら検討していく予定。【国土交通省】

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