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環境ニュース[国内]

外来種による生態系撹乱、年々増加傾向 「河川水辺の国勢調査」で判明

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.11.27 【情報源】国土交通省/2001.11.27 発表

 国土交通省では、平成12年度に実施した全国の河川と管理ダムでの生物調査結果と、ダム湖利用実態調査の結果を公表した。
 この調査は「河川水辺の国勢調査」として平成2年度から実施されているもので、今回はダム湖利用実態調査を91の管理ダムで、生物調査を計132水系の河川(1級水系103水系、2級水系29水系)と81の管理ダムで実施した。
 ダム湖利用実態調査の結果としては、91ダムの年間総利用者数が1,320万人であることがわかった。
 また生物調査では、(1)猛禽類のミサゴを9割の河川で確認、(2)良好な水辺環境の指標生物であるカワセミをすべての河川で確認、(3)河口域の水質の良好さを示すモクズガニを9割の河川で確認、(4)6割の河川で絶滅危惧2種のメダカを確認−−するなど、河川の健全度を裏付ける報告があった一方で、(5)外来種ブルーギルオオクチバスを約半数の河川ダム湖で確認、(6)渓流魚のアマゴを本来の分布域ではない日本海側7河川で確認するなど、人為的な生態系撹乱を裏付る報告もあった。また、外来種の確認数は前回と比べて増加傾向にあることもわかった。
 なお、平成12年度で、全国の1級水系・管理ダムで2巡めの生物調査が終了したことに伴い、国土交通省では今後、「河川水辺の国勢調査」の総合的な評価を行い結果の発表を行う予定。【国土交通省】

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